セルフチェック法(自分の体は自分で守る)
自分の健康は自分で守るために、生活習慣病の知識を持ち自己管理と予防をしていくことが大切です。体の変調は、異変を知らせるシグナルです、体が発している前ぶれ信号を見逃さないため、一定のチェックポイントに気をつけながら、日常生活の中にセルフチェックの習慣をつけよう。
簡単なセルフチェック法には、次の方法があります。
体の症状トータルチェック、体重のチェック、体温のチェック、血圧のチェック、尿のチェック、便のチェック
【体のトータルチェック】
・食欲は(不振・異常な増進)
・体重は(減少・増加)
・胸痛は(突然、激痛に要注意)
【体重のチェック】
肥満は、生活習慣病の温床で、内臓への負担や動脈硬化を促進させます。食事と運動の両面からエネルギーの収支バランスを図ることが先決です。定期的に体重を測り、記録しよう。
《肥満の健康度チェックポイント》
①朝食を抜いている
②早食いである
③おなかいっぱい食べないと気がすまない
④しょっぱいものや甘いものが好き
⑤油っこい料理をよく食べる
⑥間食や夜食の習慣がある
⑦両親が太っている
⑧毎晩晩酌をする
⑨最近、ストレスがたまっている
⑩定期的に運動をしていない
※当てはまる項目があれば、生活習慣の見直しを図かろう
【体温のチェック】
体温は、測る時間帯で変動するので、決まった時間に体温を測って自分の平熱を知ることが大切です。体温は、生きるエネルギーであり、病気やウィルスから体を守っている免疫機能とも深く関わっています。
体温が36.5~37℃で代謝が活発で、免疫力も高く、病気にかかりにくいです。栄養の偏りやストレスなどによりエネルギー産生能力が低下して、体内に脂肪や疲労物質が蓄積し、体の冷えにつながります。
体の冷えは、生命力だけでなく免疫力も弱らせ、体の不調を招きます。
この内容は、日本医協学院発行「健康管理士一般指導員受験対策講座」テキスト1 健康管理学より抜粋したものであります。
【血圧のチェック】
高血圧は、生活習慣病の仕掛け人で、動脈硬化を促し、心臓病や脳卒中の引き金となります。喫煙、アルコールや食塩などに注意し、生活習慣の改善で、血圧の自己コントロールが可能です。
血圧は、最高血圧(収縮期血圧)が130mmHg未満でかつ最低血圧(拡張期血圧)が85mmHg未満のものを正常値血圧、高血圧の基準は、最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上である。
《高血圧のチェックポイント》
①標準体重を20%以上太っている
②運動不足である
③動物性脂肪の多い食べ物が好き
④塩辛いものが好き
⑤お酒を毎晩(日本酒で2合以上)飲んでいる
⑥ヘビースモーカーである
⑦興奮しやすく、きまじめで、思い込みやすい性格である
⑧職場や家庭などストレスの多い環境にいる
⑨両親や兄弟など身内に高血圧の人がいる
⑩65歳以上である
【尿のチェック】
尿は血液検査と並んで、体内の異常を知らせる貴重なシグナルの宝庫です。尿の色、におい、量、回数、出方などをこまめにチェックしよう。成人の尿の量は、1日に1,200~1,500cc程度で、回数は、4~6回が普通で、多くても7~8回程度である。
《尿のチェックポイント》
①回数が多くなった・少なくなった
②泡がなかなか消えない
③甘いにおいがする
④濁りがある
⑤色が赤っぽい
⑥排尿後、残っている感じがする
⑦排尿時痛みがある
⑧勢いよく出ない
⑨夜中にもよくトイレに行く
【便のチェック】
便は、体内の様子を知る重要な情報源である。便は、食べ物の残りカス、胃や腸の粘膜からはがれた細胞、そして細菌類などからできている。快便は健康状態を知るバロメーターで、一日1回以上、気持ちよく便が出て、色は黄色っぽく、適度な硬さがあり、水に浮くことが望ましい。
《便のチェックポイント》
①便秘ぎみである
②食後や酒を飲んだ翌朝、下痢をする
③日中だけでなく、夜中にも下痢がある
④水のような便や、粘液状の便がでる
⑤下痢ぎみで、熱がよく出る
⑥便の色が赤く、排便時に痛みがある
⑦便の色が赤く、腐敗臭がある
⑧便の色が黒っぽい
⑨便の色が白っぽい
⑩通勤時に何度もトイレに行きたくなる
この内容は、日本医協学院発行「健康管理士一般指導員受験対策講座」テキスト1 健康管理学より抜粋したものです。